別のページからログインページへ移動する必要のあるWebサイトのログイン実行前スクリプト作成例
(目次)
1.概要
ここでは自動ログイン機能を利用してログインするときに、他のページからリンクをたどってログインページを表示しないとログインできないWebサイト用の「実行前スクリプト」の作成方法を紹介します。
今回の例では社会保険庁の年金加入記録紹介(https://www3.idpass-net.sia.go.jp/neko/action/z0401)にログインするためのスクリプトを作成します。
(注意)
今回の例は、2007年1月26日に作成しました。社会保険庁の年金加入記録紹介のページ構成が変わった場合等、以下の解説はそのまま適用できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください。
2.事前準備
まず、ログインパネルに社会保険庁の年金加入記録紹介にログインする項目を作成します。
今回はスクリプトの作成方法の解説が主題なので、作成方法の説明は省略させていただきます。もし作成方法が分らない場合は、掲示板などで質問してください。
3.スクリプトの記録
以下の手順で一連の操作をスクリプトに記録します。
(1)スクリプトパネルの[スクリプトの記録]ボタンをクリックして記録を開始します。
(2)「社会保険庁:年金個人情報提供サービス」のホームページを表示します。
アドレスバーに「https://www3.idpass-net.sia.go.jp/neko/action/z0401」と入力してEnterキーを押してください。お気に入り等から開いてもOKです。
(3)「年金加入記録紹介」のリンクをリンクをクリックします。
(4)再度スクリプトパネルの[スクリプトの記録]ボタンをクリックしてスクリプトの記録を終了します。
すると以下のようなスクリプトがスクリプトパネルの[記録されたスクリプト]欄に記録されます。 左側の括弧内の数字は行番号を表します。実際には表示されません。
(1)Dim Window1
(2)Set Window1 = NavigateNew("https://www3.idpass-net.sia.go.jp/neko/action/z0401")
(3)Window1.SetFocus
(4)Window1.document.Body.All.Tags("IMG").Item("btn04", 0).Click
なお実行時の状態によって上の例とは記録されたスクリプトが若干異なることもあります。
4.記録されたスクリプトの解説
以下に、スクリプトの各行が何を行っているかを説明します。
(1)Dim Window1
変数Windows1の宣言です。
(2)Set Window1 = NavigateNew("https://www3.idpass-net.sia.go.jp/neko/action/z0401")
社会保険庁のホームページを新しいタブで開きます。Window1という変数を介して表示したページ(タブ)にアクセスすることができます。
(3)Window1.SetFocus
ページを開いたタブをアクティブにします。
(4)Window1.document.Body.All.Tags("IMG").Item("btn04", 0).Click
「年金加入記録紹介」のリンクをクリックします。
5.スクリプトの修正
今回はスクリプトの修正は必要ありません。
Webサイトによっては、記録されたスクリプトを若干修正する必要があるかもしれません。
6.自動ログイン項目への実行前スクリプトへの登録
それでは、社会保険庁の年金加入記録紹介のログイン項目に今回作成したスクリプトを登録してみましょう。
(1)ログインパネルの社会保険庁の年金加入記録紹介のログイン項目を右クリックしてショートカットメニューを表示し、[プロパティ]を実行します。ログイン項目のプロパティ画面が表示されます。
(2)[実行前スクリプト]欄に作成したスクリプトを登録します。ファイルを指定することもできますが、今回は「VBScript:〜」形式で登録してみます。「VBScript:〜」で登録する場合は、スクリプトを1行で入力する必要があります。VBScriptでは:(コロン)で区切れば複数の文を1つの行に記述することができます。下の内容を[実行後スクリプト]欄に入力します。コピーして張り付ける場合は途中に改行が入らないように注意してくださいね。
vbscript:Set Window1 = NavigateNew("https://www3.idpass-net.sia.go.jp/neko/action/z0401"):Window1.SetFocus:Window1.document.Body.All.Tags("IMG").Item("btn04", 0).Click
(3)最後にOKボタンをクリックして終了です。
7.動作の確認
それでは、ログインパネルの社会保険庁の年金加入記録紹介のログイン項目を実行してみてください。ログインが成功すると思います。
以上です。
2007.01.26