辞書サイト等の検索結果と被検索ページを並べて表示するスクリプトの作成方法と解説
ここでは「辞書サイト等の検索結果と被検索ページを並べて表示する」で紹介したスクリプトの作成方法を解説します。
(目次)
1.スクリプトの記録
先ず、以下の手順で一連の操作をスクリプトに記録します。
(1)スクリプトパネルを表示してパネル内のツールバーの[スクリプトの記録]ボタンをクリックして選択(チェック )状態にします。
(2)解説「辞書サイトの検索結果と被検索ページを並べて表示する」の「3.準備-2(ウィンドウの配置)」 の項目の一連の動作を実行します。
(3)再度スクリプトパネルの[スクリプトの記録]ボタンをクリックしてスクリプトの記録を終了します。
すると以下のようなスクリプトがスクリプトパネルの[記録されたスクリプト]欄に記録されます。 左側の括弧内の数字は行番号を表します。実際には表示されません。
(1) Dim Window1
(2) Set Window1 = NavigateNew("http://www2.alc.co.jp/ejr/index.php?word_in=test&word_in2=reedeirrf&word_in3=zJPa7DCxJ15687987t", "jisyo")
(3) Window1.SetFocus
(4) Window1.FloatingMode = 3
(5) Window1.ManualDock 4, 3
(6) DockRightWidth = 264
なおスクリプト実行時の状態によって上の例とは保存されたスクリプトが若干異なることもあります。
最後に、記録された内容を適当なファイルに保存してください。拡張子は.sbvです。[実行されるスクリプト]欄に内容をコピーしてからスクリプトパネル内の[スクリプトをファイルに保存]ボタンで保存することもできます。
2.保存されたスクリプトの解説
以下に、スクリプトの各行が何を行っているかを説明します。
(1) Dim Window1
Windows1という名前の変数を宣言しています。
(2) Set Window1 =
NavigateNew("http://www2.alc.co.jp/ejr/index.php?word_in=test&word_in2=reedeirrf&word_in3=zJPa7DCxJ15687987t", "jisyo")
ScriptBrowserオブジェクトのNavigateNewメソッドを呼び出して、辞書の検索結果を表示してます。変数Window1に検索結果ページ
を表示しているDocumentWindowオブジェクトが代入(保存)されます。これ以降、変数Window1を介して辞書の検索結果のページにアクセスすることができます。
(3) Window1.SetFocus
Window1のページをアクティブ(タブバーのタブを選択した状態)にします。
(4) Window1.FloatingMode = 3
DocumentWindowオブジェクトのFloatingModeプロパティを設定しています。Window1のフローティングモードを3(フローティング状態)に設定します。
(6) Window1.ManualDock 4, 3
Window1をScriptBrowserK本体のウィンドウの右側にドッキングします。ManualDockの引数についてはDocumentWindow
オブジェクトの解説を参照して下さい。
(7) DockRightWidth = 264
ScriptBrowser オブジェクトのDockRightWidthに代入することによって、右側のドッキング領域の幅を設定しています。この値(上の例では264)を変更することで、右側のドッキング領域の幅
(今回の例では検索結果ページの幅)を変更することができます。
3.スクリプトの修正(ブラッシュアップ)
保存されたスクリプトをそのまま使用することもできますが、無駄な部分を省いてより洗練されたスクリプトに修正してみます。
まず、 (3)行の最初の引数を"about:blank"に変更します。"about:blank"は空のページを表します。こうすることで、最初に辞書の検索結果のページが表示されなくなりスクリプトの動作が速くなります。
次の(4)行は今回のスクリプトには必要ない(無くても動作する)ので削除します。
上でも説明しましたが、(7)行で代入する数字を変更することで右側のドッキング領域の幅を変更することができます。
以上です。
2007.01.26